【おつまみ物語vol.6】4年の歳月を経て完成!「もったいない」精神で明太子を丸ごと楽しませる、からし明太子製造メーカー(博多なかなかの中島商店さん)

おつまみ 和酒パッケージ

おつまみパッケージに入っているこだわりのおつまみをご紹介するこの企画。今回は、和酒パッケージに入れさせていただいている「博多なかなか」。

中島商店の中島明子さんに、インタビューさせていただきました。

中島商店とは?

福岡県福岡市に位置するからし明太子の製造、販売会社。素材そのものの「旨さ」「旬の美味しさ」を素直に伝え、吟味された素材に手間を惜しまず「手作りの品」に仕上げることを大切にしている。

「博多なかなかおつまみパック」とは?

看板商品「いわし明太子」を作る際に残る明太子の皮を生かそうと、4年間の試行錯誤の末に完成したおつまみ。明太子とその皮を乾燥させた「からすみ風ドライ明太子」「明太子の皮ジャーキー風」をカットし、食べきりサイズに。濃厚な旨みと味わい深さがお酒のおつまみにぴったりな逸品。

 

 創業当時から連綿と続く、たらこへのこだわり

中島商店の工場。希少な北海道産たらこを使った商品を数多く取り揃えている。

中島商店さんは、創業者である故中島秀夫さんが第二次世界大戦から復員した後、福岡県浮羽郡吉井町で奥様のマサ子さんと始めた食料品店が前身です。

昭和32年、現社長の二代目隆典さんが小学校5年生の時、商いの地を現在の福岡市東区香椎駅前に移し、現在に至ります。

そして、新幹線が博多まで開通した1975年以降、博多土産として名を上げていた「からし明太子」の製造を開始します。

中島商店は、当時から

「辛さよりも、たらこ本来の旨みを楽しめる味」

「大切な方に食べていただきたい味」

を追い求め、希少な北海道産たらこを使うことにこだわっていたそうです。

現在は、社長である中島隆典さん、工場長で社長の弟さんである中島博二さん、店長 中島賢二さんを中心に、それぞれの息子さんたち、社員やパートのみなさんで製造販売を行っています。  

捨てられていた「バラ子」を博多名物に生まれ変わらせた知恵と工夫

スタッフが初めて「博多なかなかおつまみパック」を食べた時のことです。

「お箸を使わず、気軽にこれだけ本格的な明太子を楽しめる」ことに驚いたことを、今も覚えています。

どんな経緯でこんな美味しいものができたのだろう、とホームページをみていると、「4年間の試行錯誤の末に完成した」という記載が。

商品ができるまでに4年・・・長い歳月を経てできた商品にはどんな試行錯誤があったのか。今回のインタビューで一番聞いてみたいことでした。

インタビューに答えてくださった明子さんにお聞きすると、「博多なかなか」発売から遡ること約15年、「いわし明太子」を開発した時のことを教えていただきました。

「いわし明太子」は、いわしのお腹に明太子の粒をつめこんでいる商品です。

当時の製法だと、明太子を作る際、明太子の漬けこみ時に明太子の粒子が流れでます。そのままではゴミになってしまいますが、味はとても美味しいところで、「バラ子」と呼ばれる部分です。

美味しいバラ子を廃棄するのはもったいない、製品として活用できないかという想いから、バラ子をいわしのお腹に詰めることを思いつきます。

新鮮ないわしを綺麗に下処理し、余分な脂を流すことで臭みを極力減らします。時期に合わせた濃度の塩水に漬け一夜干しにすることで、身がしまり旨みの凝縮したいわしが出来上がります。そのいわしに、液を絞って水分の少ない状態にした明太子の粒を、ぎっしりと詰めていきます。

 そして作り出された「いわし明太子」。今では多くの明太子製造会社で作られていて福岡名物の一つとなっていますが、実は中島商店さんが初めて世に送りだしたものなんだそうです。

この時から大切にされていた「明太子を無駄なく、美味しくいただく」という想いが、「博多なかなか」の開発につながっていきます。 

「バラ子」の次は「皮」。しかしその道のりは長く・・・

廃棄されてしまうバラ子を「いわし明太子」として美味しい商品に蘇らせた中島商店さん。ただ、いわし明太子を作る工程では、「明太子の皮」が廃棄されていました。

工場長の博二さんは、

「明太子の皮部分は旨みの宝庫なのにもったいない。どうにか活用できないか」

という想いで、今度は明太子の皮を使った商品開発を開始します。

社長の弟さんである、工場長の中島博二さん。素材を無駄にせず、明太子を余す所なく大切にする、明太子製造のプロ。

しかし、そこからが長かったそうです

最初に作ったのは「明太子の皮の塩辛」。

聞くと美味しそうですが、試作をお客さんに配って反応を聞くと、残念なことに不評だったそうです。

この失敗を糧に、次に作りだしたのが、博多なかなかおつまみパックの原型とも言える「明太子の皮ジャーキー」。

これは、明太子の皮を集め、独自の製法で干したジャーキーです。

これは良さそうだ、となるものの、季節や天気によって最適な干し時間が異なるため、細かな調整に長い時間がかかります。

そして、試作を繰り返すこと4年

出来上がった商品は、噛めば噛むほど明太子の旨みと辛味が口の中に広がり、お酒のおともに最適な品だと大好評になりました。

ここから、明太子そのものを干してみたり、燻製やチーズとあわせたり、さまざまな商品が生み出されます。

「博多なかなかおつまみパック」は、明太子の皮ジャーキーと明太子をそのままドライした品を合わせ、食べやすいサイズにカットした、今までの試行錯誤の全てが身を結んだ結晶です。

今では全国各地にファンを持つ、大人気商品となりました。

 

おつまみデリご利用者様へのメッセージ

最後に、中島さんからおつまみデリのご利用者様にメッセージをいただきました。

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中島商店は、福岡市東区の外れ、立花山、三日月山の麓の住宅地の中でひっそりと小さな工場で営んでおります。

地元の方も、こんなところに明太子屋があったとは・・・と驚かれるくらい目立たずにおり、

訪れるお客様も「探した!迷った!」とよくおっしゃっております。

そんな中島商店ですが、からし明太子をはじめ、当店の品は職人が、ひとつひとつ「手間」と「時間」を惜しまず、手作りしております。

「味は心」 

当店が社訓に掲げる言葉です。

自分たちが食べて美味しいもの、大切な方に食べていただきたいもの、

お客様の食卓に笑顔をお届けしたいという思いで日々精進しております。

いつの時代も完璧な商品はございません。

ひたすらに工夫を重ね、努力して「おいしいね」といっていただけるお客様に愛される品づくりを これからも目指して参ります。

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 中島さん、お忙しい中インタビューにご協力いただき、本当にありがとうございました!

引き続き、よろしくお願いいたします。


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